介護の世界介護の世界

熊本県
言語聴覚士会へ
ズームアップ!

介護業界は日々どのように変化しているのでしょうか。
介護業界で積極的な取り組みを行っている方へズームアップしてお話しを聞いてみました。

失語症や嚥下のスペシャリスト広がる活躍の場、人材育成に取り組む

 1997年に言語聴覚士が国家資格になったのを機に、熊本県言語聴覚士会は2000(平成12)年、それまであった有志団体を母体に誕生しました。現在会員数は約500名で、社会情勢の変化とともに会員数も年々増加傾向にあります。

 言語聴覚士とは、言葉によるコミュニケーションや嚥下(飲み込み)に問題がある方に対して、リハビリテーションを施しながら状態を改善していく専門性の高い職種です。対象は子どもから高齢者まで幅広く、脳の病気の後遺症による失語症や構音障害などの言語障害、加齢による嚥下力の低下、生まれつきの障害による言葉の発達の遅れなど、症状は多岐にわたり現れます。言語聴覚士は、こうした問題の本質を見極め、適切な訓練や助言などを行っていきます。

 現在では医療機関だけでなく、保健・福祉施設など地域からのニーズも高まってきており、活躍の場は広がっています。しかし教育面、マンパワーの面で課題があるために、多職種との連携が重要となってきています。そこで同会では、県医師会、作業療法士会、理学療法士会と連携しながら「自立応援プロジェクト人材育成協議会」を実施することで、人材育成に取り組んでいます。また、熊本市以外に在籍する言語聴覚士が少ないのも現状。県全体でフォローし合っていく体制づくりも必要です。さらに子どものリハビリを行える施設が少ないことも課題に挙げられます。今後は、行政を含む多職種との連携を強化するとともに、地域を支えられる人材の育成に務めていきたいと思います。また、9月1日の「言語聴覚の日」や、地域で開かれる健康フェアには積極的に参加し、相談窓口などを開設。熊本地震の被災地でも言語聴覚士としての支援活動を続けています。県民向けの広報活動にも力を入れたいと思っています。

一般社団法人 熊本県言語聴覚士会
事務局 ☎ 096-275-2111
(熊本保健科学大学)

会長 山本 恵仙さん

認定言語聴覚士(摂食嚥下領域)
回復期セラピストマネージャー

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熊本県
言語聴覚士会へ
ズームアップ!

介護業界は日々どのように変化しているのでしょうか。
介護業界で積極的な取り組みを行っている方へズームアップして
お話しを聞いてみました。

失語症や嚥下のスペシャリスト広がる活躍の場、人材育成に取り組む

一般社団法人 熊本県言語聴覚士会
事務局 ☎ 096-275-2111
(熊本保健科学大学)
会長 山本 恵仙さん
認定言語聴覚士(摂食嚥下領域)
回復期セラピストマネージャー

 1997年に言語聴覚士が国家資格になったのを機に、熊本県言語聴覚士会は2000(平成12)年、それまであった有志団体を母体に誕生しました。現在会員数は約500名で、社会情勢の変化とともに会員数も年々増加傾向にあります。

 言語聴覚士とは、言葉によるコミュニケーションや嚥下(飲み込み)に問題がある方に対して、リハビリテーションを施しながら状態を改善していく専門性の高い職種です。対象は子どもから高齢者まで幅広く、脳の病気の後遺症による失語症や構音障害などの言語障害、加齢による嚥下力の低下、生まれつきの障害による言葉の発達の遅れなど、症状は多岐にわたり現れます。言語聴覚士は、こうした問題の本質を見極め、適切な訓練や助言などを行っていきます。

 現在では医療機関だけでなく、保健・福祉施設など地域からのニーズも高まってきており、活躍の場は広がっています。しかし教育面、マンパワーの面で課題があるために、多職種との連携が重要となってきています。そこで同会では、県医師会、作業療法士会、理学療法士会と連携しながら「自立応援プロジェクト人材育成協議会」を実施することで、人材育成に取り組んでいます。また、熊本市以外に在籍する言語聴覚士が少ないのも現状。県全体でフォローし合っていく体制づくりも必要です。さらに子どものリハビリを行える施設が少ないことも課題に挙げられます。今後は、行政を含む多職種との連携を強化するとともに、地域を支えられる人材の育成に務めていきたいと思います。また、9月1日の「言語聴覚の日」や、地域で開かれる健康フェアには積極的に参加し、相談窓口などを開設。熊本地震の被災地でも言語聴覚士としての支援活動を続けています。県民向けの広報活動にも力を入れたいと思っています。

言語聴覚士ってどんな仕事をしているの?
運動会など家族と一緒に楽しむイベントも開催