介護の世界介護の世界

熊本県
作業療法士会へ
ズームアップ!

介護業界は日々どのように変化しているのでしょうか。
介護業界で積極的な取り組みを行っている方へズームアップしてお話しを聞いてみました。

失語症や嚥下のスペシャリスト広がる活躍の場、人材育成に取り組む

 昭和41年の理学療法士及び作業療法士法の施行により、作業療法士が国家資格になり、その職能の向上と啓発を目的に昭和57年、熊本県作業療法士会が発足しました。会員数は1,523名(平成30年6月末現在)。女性や若い世代が多いのが特徴です。作業療法は、その方のやりたい“作業”ができるよう運動機能を高め、福祉用具の活用や住環境の調整を行い、やる気を生み出し、“作業”の再獲得を目指す療法のことです。この場合の作業は、「食事や排泄など身の回りの作業」「家事や仕事など役割となる作業」「余暇など趣味活動となる作業」「地域活動など社会参加する作業」に分けられ、その人にとってその人らしさを表す意味ある「生活行為」そのものです。県民の保健、医療、福祉などの各分野へ作業療法を手段に寄与することが同会の目的です。会員のスキルアップにつながる研修のほか、多職種連携・協働による研修会の開催など作業療法の普及・啓発に向けた取り組みを積極的に行っています。

 熊本地震では、避難所の支援に入り、エコノミークラス症候群など生活不活発病の予防として体操などを指導したほか、簡易手すりの設置など避難所の環境調整や応急仮設住宅の初期改修などに関わりました。その後、避難生活が長引く方たちへは、コミュニティー内の役割分担など自立を促す支援へと移行しました。必要な方へ必要な時に必要な“作業”を支援するということです。

 近年、作業療法士は医療機関をはじめ、就労支援や特別支援教育、自治体活動など幅広い分野で活躍しています。社会が「地域包括ケアシステム」の構築に向け動き出す中、認知症予防、介護予防を促す地域活動にも積極的に取り組み、多職種とのより一層の連携・協働を図っていきたいと思います。

一般社団法人 熊本県作業療法士会
事務局 ☎ 096-389-6780

会長 内田 正剛さん

認定訪問療法士
福祉用具プランナー

介護の世界介護の世界

熊本県
作業療法士会へ
ズームアップ!

介護業界は日々どのように変化しているのでしょうか。
介護業界で積極的な取り組みを行っている方へズームアップして
お話しを聞いてみました。

作業療法で生きる力を支える人は“作業(活動・参加)”することで元気になれる

一般社団法人 熊本県作業療法士会
事務局 ☎ 096-389-6780
会長 内田 正剛さん
認定訪問療法士
福祉用具プランナー

 昭和41年の理学療法士及び作業療法士法の施行により、作業療法士が国家資格になり、その職能の向上と啓発を目的に昭和57年、熊本県作業療法士会が発足しました。会員数は1,523名(平成30年6月末現在)。女性や若い世代が多いのが特徴です。作業療法は、その方のやりたい“作業”ができるよう運動機能を高め、福祉用具の活用や住環境の調整を行い、やる気を生み出し、“作業”の再獲得を目指す療法のことです。この場合の作業は、「食事や排泄など身の回りの作業」「家事や仕事など役割となる作業」「余暇など趣味活動となる作業」「地域活動など社会参加する作業」に分けられ、その人にとってその人らしさを表す意味ある「生活行為」そのものです。県民の保健、医療、福祉などの各分野へ作業療法を手段に寄与することが同会の目的です。会員のスキルアップにつながる研修のほか、多職種連携・協働による研修会の開催など作業療法の普及・啓発に向けた取り組みを積極的に行っています。

 熊本地震では、避難所の支援に入り、エコノミークラス症候群など生活不活発病の予防として体操などを指導したほか、簡易手すりの設置など避難所の環境調整や応急仮設住宅の初期改修などに関わりました。その後、避難生活が長引く方たちへは、コミュニティー内の役割分担など自立を促す支援へと移行しました。必要な方へ必要な時に必要な“作業”を支援するということです。

 近年、作業療法士は医療機関をはじめ、就労支援や特別支援教育、自治体活動など幅広い分野で活躍しています。社会が「地域包括ケアシステム」の構築に向け動き出す中、認知症予防、介護予防を促す地域活動にも積極的に取り組み、多職種とのより一層の連携・協働を図っていきたいと思います。

作業療法士ってどんな仕事をしているの?
熊本県作業療法士会のメンバー