熊本市生活自立支援センターを知っていますか?
生活の不安や困りごとをサポート

生活していく中でさまざまな困難や悩みに直面することは誰しもあり得ることです。中には金銭的なことや住まい、仕事など、誰にも言えず悩んでいる人がいるかもしれません。
そんな生活困窮者を支援するのが『熊本市生活自立支援センター』です。
いったいどんなサポートをしてくれるのか、熊本市健康福祉部保護管理援護課の村上英昭課長に話を聞きました。

熊本市健康福祉部 保護管理援護課 課長 村上 秀昭さん熊本市健康福祉部
保護管理援護課
課長 村上 秀昭 さん

熊本市生活自立支援センターを
知っていますか?

生活の不安や困りごとをサポート

生活していく中でさまざまな困難や悩みに直面することは誰しもあり得ることです。中には金銭的なことや住まい、仕事など、誰にも言えず悩んでいる人がいるかもしれません。そんな生活困窮者を支援するのが『熊本市生活自立支援センター』です。いったいどんなサポートをしてくれるのか、熊本市健康福祉部保護管理援護課の村上英昭課長に話を聞きました。

熊本市健康福祉部 保護管理援護課 課長 村上 秀昭さん
熊本市健康福祉部
保護管理援護課
課長 村上 秀昭さん

生活困窮者自立支援法に基づき
困ったときに最初に相談する窓口

2015(平成27)年に生活困窮者自立支援法が施行されたことにより、熊本市でも生活自立支援センターを開設しております。ご本人はもちろんのことご家族、その方を支援されている関係者からの相談を受け付けて、状況に合わせてどのような支援が可能か、相談者と共に考えながら課題解決に向けての支援のほか、必要な情報提供、あるいは支援機関へのつなぎを行っています。

例えば借金を何とかしたい、税金や公共料金が払えない、年金生活での不安、家計管理が苦手で常に生活が苦しいといった生活費に関しての相談は、家計の立て直しをアドバイスします。専任のフィナンシャルプランナーなどのプロが家計状況の問題を整理し、自ら家計を管理していけるように支援プランを作成します。場合によっては各種貸付制度の利用支援なども行います。本人ではなかなか気づかなかった家計のやりくりなどの改善を図っていきます。

住まいの問題も生活に直結することです。それまで社宅や寮に住んでいて、急に解雇されてしまい住む場所を失う、離職して家賃が払えず退去せざるを得ないなど、住む家を失う事例もあります。その場合には“住居確保給付金”という制度があり、求職活動を行うなどの条件をクリアすれば一定の期間家賃相当額が支給されます。また、決まった住居がない方には一定期間の宿泊場所と食事などを提供して、自立生活の再建に向けた支援を行ないます。

仕事が無い方に関しては、就労へのサポートをします。ハローワークでの就労支援を始め、社会との関わりに不安があってなかなか就職できない、あるいはすぐに働くことに不安がある方などは、就労に向けた訓練や職場体験などを提供して、段階的な就労支援を行なってまいります。

※平成29年~ ホームレス巡回相談も含めて委託※要支援者:支援プランの作成者及び他の関係機関へのつなぎ支援を行なった方

問題解決に向けて一歩を踏み出すために
ひとりで抱え込まずにまずは相談

相談件数はコロナ禍も相まって、ここ数年増加傾向にあります。平成30年の相談件数が約2,600件に対し令和4年には、約14,300件に上っています。社会もやっとコロナ禍前の活動がもどりつつありますが、それでも生活に困窮して悩みや問題を一人で抱え込んでいらっしゃる方もいます。そんな時にどこに相談したらよいのか迷ってしまう方が多いのも事実です。迷った時にまずは「熊本市生活自立支援センター」へ相談してください。社会には自立を支援するしくみはたくさんあります。当センターではそれらの支援をご紹介し、行政や民間、各機関と連携をとりながらサポートして参ります。一時的な支援ばかりでなく、中長期的な支援を必要とされる方にはプランを作成するなどして対象者の方と定期的に面談なども行い、課題解決に向けて取り組んでいます。

相談窓口は中央区、東区、南区に常設され、また西区、北区に関しましては巡回相談を設けています。お住いの窓口はもちろん、お住いの区だけでなく他の区でも相談を受け付けますので、まずは電話でご相談ください。相談内容は秘密厳守で、無料で行います。一日も早い問題解決に向けた一歩を踏み出して、自立した生活を始めてください。

熊本市生活自立支援センター相談時間 / 平日8:30~17:15
取材協力
熊本健康福祉局健康福祉部保護管理援護課
☎096-328-2299