安心・安全な住まいの住み替えをサポート

地震、台風、豪雨などの災害や、離婚、離職、要介護などのライフスタイルの変化に伴い、住まいの住み替えを余儀なくされることは誰にでも起こり得ること。
『熊本市住宅支援協議会』では、住宅探しでお困りの方に、安心して暮らせる住まいの情報を提供しています。
事務局の福島貴志さんに話を聞きました。

「熊本市住宅支援協議会」とは?

住宅確保に配慮が必要な方への賃貸住宅の供給の促進に関する法律「住宅セーフティネッ卜法」(平成19年施行)。これに基づき、平成23年7月「熊本市居住支援協議会」が発足しました。100を超える不動産関係団体と居住支援団体、熊本市が協働。高齢者や障がい者、外国人、ひとり親世帯など住宅を見つけるのが困難な方のために、健康的でその人らしく、長く住み続けられる安心した住まいの確保に必要な支援策を協議・実施しています。

具体的な取り組み

「あんしん住み替え相談会」を定期的に開催。福祉や不動産の専門家が直接話を聞き、仕事や子育て、介護といった福祉的な支援を配慮しながら満たされた暮らしが送れるよう住宅探しをお手伝い。電話または事務局への訪問による相談にも対応してくれます。

熊本市住宅支援協議会
増加傾向にある高齢者の相談

高齢者の相談は年々増加傾向にあり、相談者全体の半数近くを占めます。しかも、高齢者で障がいがあるなど複数の課題を持つ困窮者が増える傾向も。「どこに相談すればいいか分からない」「困りごとをどういう風に伝えればいいか分からない」という方も多いため、仕切りを設けることなく相談に応じ、安心を提供する仕組み作りを、今後も目指します。

定期相談会の来場相談者種別
高齢者の相談事例1
相談者
Aさん(中央区在住・男性・65歳)
  • 介護認定/要介護1

  • 生活保護受給中

  • 息子は一人いるが、仲違いで関係をたっている。
    連絡人は引き受けるが保証人は拒否、妻は長期療養中。ペットあり。

相談内容

ケガによる長期入院の後に・・・

 けがにより入院中だったが退院が近くなったAさん。3か月前まで夫婦で生活していましたが、妻は長期療養中で退院の見込みがありません。また、生活保護の住居扶助が実情にあってないことや、建物が老朽化しているとともあり、保護課の進言で住み替えをしたいということになりました。

息子は保証人を拒否

 ヘルパーやケアマネージャーが替わってほしくないので、住み替えエリアは現居の近くで、1階が希望でした。家財が多いのでできれば2部屋必要とのこと。息子に保証人の件で連絡すると、「身元引受人は引き受けるが保証人は無理」との返事でした。長年飼っているペットをどうしても連れて行きたいとのことでした。

対応

保証人なしでOKの一般住宅に入居

 サービス付き高齢者住宅も検討しましたが、ペットがいる事と、65歳で他入居者と比べたら若く、普通の住まいが良いのではないかと判断しました。生活行動が意欲的なので、本人の肴望通りに一般集合住宅の1階を探すことに。ペットあり、保証人なしで入居ができる物件はなかなか見つかりませんでしたが、保護課より代理受領を条件に、連絡人のみで受け入れてもらえるオーナーが見つかりました。退院にも間に合い、中央区の1Kの部屋に入居中です。

高齢者の相談事例2
相談者
Bさん(西区在住・女性・83歳)
  • 介護認定/不明

  • 年金収入/約15万円

  • 県営住宅入居時に保証人がなくなり、現在は保証人不在。
    県内に住む姪が身元引受人になってくれるとのこと。

相談内容

4階での生活に支障を覚えて

 現在、県営住宅に20年以上住んでいるBさんは、4階での生活に支障を感じ始めました。同じ県営住宅内での1階への転居を希望しましたが、空室がないことや手続き時に保証人がいないなどの理由で断念。近所の民間住宅に住み替えしたいとのことでした。

住み慣れた地域での転居を希望

 近所に住みたい理由は友人、知人がたくさん住んでいるととや、週1回のクリニック通院にバスの便が良いことなど、県営住宅入居時の保証人はなくなり、新しく保証人になってくれる人がいません。ただ身元引受人には県内に住む姪がなってくれるとのこと。年金収入の中から、住居費には関連費も含めて5~6万円は払える予定です。

対応

元気なうちに高齢者住宅の入居を検討中

 対象者位の年齢の高齢者が一般の住宅に単身入居するのは、貸す側としてはリスクが大きいとの考えがあり、貸し手が見つかりにくいと説明。体が動く今のうちに高齢者向けの住宅に入居してはどうかと勧めました。入居費用は高くなりますが、食事、その他の支援や介護のことを考えると、そんなに変わらないのではないか?比較的自由に外出可能な施設を選択すれば、
友人知人との交流も、今と変わらずで
きるのではないか?もう少し時聞があ
ると判断できましたので、いろんな資
料を渡し考えてもらっています。

取材協力

「熊本市居住支援協議会」では、ホームページを開設。「Saflanet熊本市あんしん住み替え支援サイト」で、最新情報が確認できるほか、賃貸住宅や老人ホームの物件なども閲覧できます。

熊本市居住支援協議会

☎ 096-245-5667  http://saflanet.com ホームページをチェック!

安全・安心な住まいの住み替えをサポート

地震、台風、豪雨などの災害や、離婚、離職、要介護などのライフスタイルの変化に伴い、住まいの住み替えを余儀なくされることは誰にでも起こり得ること。
『熊本市住宅支援協議会』では、住宅探しでお困りの方に、安心して暮らせる住まいの情報を提供しています。
事務局の福島貴志さんに話を聞きました。

「熊本市住宅支援協議会」とは?

住宅確保に配慮が必要な方への賃貸住宅の供給の促進に関する法律「住宅セーフティネッ卜法」(平成19年施行)。これに基づき、平成23年7月「熊本市居住支援協議会」が発足しました。100を超える不動産関係団体と居住支援団体、熊本市が協働。高齢者や障がい者、外国人、ひとり親世帯など住宅を見つけるのが困難な方のために、健康的でその人らしく、長く住み続けられる安心した住まいの確保に必要な支援策を協議・実施しています。

具体的な取り組み

「あんしん住み替え相談会」を定期的に開催。福祉や不動産の専門家が直接話を聞き、仕事や子育て、介護といった福祉的な支援を配慮しながら満たされた暮らしが送れるよう住宅探しをお手伝い。電話または事務局への訪問による相談にも対応してくれます。

熊本市住宅支援協議会
増加傾向にある高齢者の相談

高齢者の相談は年々増加傾向にあり、相談者全体の半数近くを占めます。しかも、高齢者で障がいがあるなど複数の課題を持つ困窮者が増える傾向も。「どこに相談すればいいか分からない」「困りごとをどういう風に伝えればいいか分からない」という方も多いため、仕切りを設けることなく相談に応じ、安心を提供する仕組み作りを、今後も目指します。

定期相談会の来場相談者種別
高齢者の相談事例1
相談者
Aさん(中央区在住・男性・65歳)
  • 介護認定/要介護1

  • 生活保護受給中

  • 息子は一人いるが、仲違いで関係をたっている。
    連絡人は引き受けるが保証人は拒否、妻は長期療養中。ペットあり。

相談内容

ケガによる長期入院の後に・・・

 けがにより入院中だったが退院が近くなったAさん。3か月前まで夫婦で生活していましたが、妻は長期療養中で退院の見込みがありません。また、生活保護の住居扶助が実情にあってないことや、建物が老朽化しているとともあり、保護課の進言で住み替えをしたいということになりました。

息子は保証人を拒否

 ヘルパーやケアマネージャーが替わってほしくないので、住み替えエリアは現居の近くで、1階が希望でした。家財が多いのでできれば2部屋必要とのこと。息子に保証人の件で連絡すると、「身元引受人は引き受けるが保証人は無理」との返事でした。長年飼っているペットをどうしても連れて行きたいとのことでした。

対応

保証人なしでOKの一般住宅に入居

 サービス付き高齢者住宅も検討しましたが、ペットがいる事と、65歳で他入居者と比べたら若く、普通の住まいが良いのではないかと判断しました。生活行動が意欲的なので、本人の肴望通りに一般集合住宅の1階を探すことに。ペットあり、保証人なしで入居ができる物件はなかなか見つかりませんでしたが、保護課より代理受領を条件に、連絡人のみで受け入れてもらえるオーナーが見つかりました。退院にも間に合い、中央区の1Kの部屋に入居中です。

高齢者の相談事例2
相談者
Bさん(西区在住・女性・83歳)
  • 介護認定/不明

  • 年金収入/約15万円

  • 県営住宅入居時に保証人がなくなり、現在は保証人不在。
    県内に住む姪が身元引受人になってくれるとのこと。

相談内容

4階での生活に支障を覚えて

 現在、県営住宅に20年以上住んでいるBさんは、4階での生活に支障を感じ始めました。同じ県営住宅内での1階への転居を希望しましたが、空室がないことや手続き時に保証人がいないなどの理由で断念。近所の民間住宅に住み替えしたいとのことでした。

住み慣れた地域での転居を希望

 近所に住みたい理由は友人、知人がたくさん住んでいるととや、週1回のクリニック通院にバスの便が良いことなど、県営住宅入居時の保証人はなくなり、新しく保証人になってくれる人がいません。ただ身元引受人には県内に住む姪がなってくれるとのこと。年金収入の中から、住居費には関連費も含めて5~6万円は払える予定です。

対応

元気なうちに高齢者住宅の入居を検討中

 対象者位の年齢の高齢者が一般の住宅に単身入居するのは、貸す側としてはリスクが大きいとの考えがあり、貸し手が見つかりにくいと説明。体が動く今のうちに高齢者向けの住宅に入居してはどうかと勧めました。入居費用は高くなりますが、食事、その他の支援や介護のことを考えると、そんなに変わらないのではないか?比較的自由に外出可能な施設を選択すれば、友人知人との交流も、今と変わらずできるのではないか?もう少し時聞があると判断できましたので、いろんな資料を渡し考えてもらっています。

取材協力

「熊本市居住支援協議会」では、ホームページを開設。「Saflanet熊本市あんしん住み替え支援サイト」で、最新情報が確認できるほか、賃貸住宅や老人ホームの物件なども閲覧できます。

熊本市居住支援協議会

☎ 096-245-5667
http://saflanet.com
ホームページをチェック!