介護の世界介護の世界

精神保健
福祉士へ
ズームアップ!

介護業界は、日々どのように変化しているのでしょうか。介護業界で    
積極的な取り組みをされている方へズームアップして、お話しを伺いました。

心に病を抱えた人が社会参加できるよう理解を深め環境を整えて

 精神保健福祉士とは、1997年に誕生した「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」と呼ばれる専門職の国家資格です。役割としては、心の病を抱えた人が地域で安心して生活できるよう生活支援や社会参加に向けた支援を行っています。「熊本県精神保健福祉士協会」は、1990年に前身の「熊本県精神科領域ソーシャルワーカー懇話会」として設立し、2020年に30周年を迎えました。

 日本は長い間先進国に比べると、精神障がい者の社会復帰や社会的権利を支援する体制が遅れていました。障がい者に対しての理解不足や社会参加の受け入れの体制の整備が進まないなどさまざまな問題を抱えたまま、精神疾患を発症して入院すると10年、20年、あるいは生涯を病院で過ごす患者が少なくありませんでした。近年になってようやく関連法が、整備されその環境は変わりつつあります。その中において精神保健福祉士は障がい者と社会を繋ぐ、重要な役割を担っていると考えています。

 同協会は設立当初は会員数約30人程度でしたが、現在は300人を超える会員数となりその仕事も多岐にわたるようになりました。また病院のみならず障がい福祉サービス事業所、行政機関、学校、産業保健領域など、医療、保健、福祉にまたがって活動の場を広げています。

 超ストレス社会といわれる中、高齢化も益々進み認知症を含めた高齢者の精神疾患も増えることも考えられます。私たち精神保健福祉士としての個々のスキルアップを図りながら、社会の理解を深めて一人でも多くの精神疾患を抱えた人が地域で安心した生活が実現できるよう活動してまいります。

熊本県精神保健福祉士協会

会長 岩永 靖さん

九州ルーテル学院大学准教授
認定精神保健福祉士

同会では定期的に研修会などを開催して倫理・資質の向上に務めています

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福祉士へ
ズームアップ!

介護業界は、日々どのように変化しているのでしょうか。
介護業界で積極的な取り組みをされている方へズームアップして、お話しを伺いました。

心に病を抱えた人が社会参加できるよう理解を深め環境を整えて

熊本県精神保健福祉士協会 会長 岩永 靖さん

熊本県精神保健福祉士協会
会長 岩永 靖さん
九州ルーテル学院大学准教授
認定精神保健福祉士

 精神保健福祉士とは、1997年に誕生した「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」と呼ばれる専門職の国家資格です。役割としては、心の病を抱えた人が地域で安心して生活できるよう生活支援や社会参加に向けた支援を行っています。「熊本県精神保健福祉士協会」は、1990年に前身の「熊本県精神科領域ソーシャルワーカー懇話会」として設立し、2020年に30周年を迎えました。

 日本は長い間先進国に比べると、精神障がい者の社会復帰や社会的権利を支援する体制が遅れていました。障がい者に対しての理解不足や社会参加の受け入れの体制の整備が進まないなどさまざまな問題を抱えたまま、精神疾患を発症して入院すると10年、20年、あるいは生涯を病院で過ごす患者が少なくありませんでした。近年になってようやく関連法が、整備されその環境は変わりつつあります。その中において精神保健福祉士は障がい者と社会を繋ぐ、重要な役割を担っていると考えています。

 同協会は設立当初は会員数約30人程度でしたが、現在は300人を超える会員数となりその仕事も多岐にわたるようになりました。また病院のみならず障がい福祉サービス事業所、行政機関、学校、産業保健領域など、医療、保健、福祉にまたがって活動の場を広げています。

 超ストレス社会といわれる中、高齢化も益々進み認知症を含めた高齢者の精神疾患も増えることも考えられます。私たち精神保健福祉士としての個々のスキルアップを図りながら、社会の理解を深めて一人でも多くの精神疾患を抱えた人が地域で安心した生活が実現できるよう活動してまいります。

精神保健福祉士ってどんな仕事をしているの?
同会では定期的に研修会などを開催して倫理・資質の向上に務めています

同会では定期的に研修会などを開催して倫理・資質の向上に務めています