「高齢者支援センターささえりあ」は、保健師、主任ケアマネジャー、社会福祉士などの専門スタッフが、高齢者が住み慣れた地域で尊厳のある生活を継続することができるよう、支援業務などを行う相談窓口です。「ささえりあ帯山」は、託麻原、帯山、帯山西小学校区を担当しています。

 かつては、介護保険の利用方法などのご相談が多かったのですが、最近では家族に関する様々な問題や虐待のケースなど、相談の内容が複雑化・深刻化しています。このような世相を受け、行政と共に医療機関や介護サービス事業所、さらに地域の民生委員、自治会などが協働しながら、高齢者を支えていく必要性がますます叫ばれています。私たちの圏域では「地域ケア会議」や「認知症事例検討会」などを行うことで、高齢者とその家族を支えるためのしくみづくりに、多職種協働で取り組んでいます。

 平成23年度には「徘徊者捜索・声かけ模擬訓練」を開催し、路上で迷っている高齢者の方への声のかけ方や、警察への通報の仕方などの模擬訓練を行いました。また、今年3月には、3校区それぞれでアンケート調査を実施し、上がってきた課題をとりまとめて合同で対応策を検討する地域ケア共同推進会議兼学習会(3校区社協主催)も開催しました。それぞれの地域性を踏まえながら、困りごとや問題に向き合い、みんなで支え合えるような地域包括ケアシステムを構築したいですね。

熊本市高齢者支援センターささえりあ帯山
センター長

那須 久史さん

 現在、入院の約5割を認知症の患者さんが占める、熊本大学医学部附属病院の神経精神科病棟。認知症と同時に、他の疾患をかかえている人も多く見られます。
 民間との大きな違いは、最長でも3か月という短期の入院期間内に、専門医の視点から高度な検査を行い、最適な治療方法を探ること。その間に、専属のワーカー(精神保健福祉士)が、本人や家族とじっくり向き合います。患者さんの今後の生活をサポートする上で、個々の人柄や生活習慣を理解し、尊重することは何よりも重要。入院時から、退院後の生活を想定しながら患者さんへの理解を深め、施設と話し合いを重ねたり、帰る場所となる家庭の訪問指導にも足を運びます。
 この病棟に精神保健福祉士が配置されてから、約3年が経ちます。認知症患者に寄り添う専門のワーカーは切望されながらも、まだまだ少ないのが現状ですが、患者の目線から病院と地域、家庭をつなぐ重要な役割を果たし、退院後でも、何かあれば相談できる場所として期待されています。

熊本大学医学部附属病院
神経精神科 精神保健福祉士

四郎園 綾子さん

地域性を踏まえ、みんなで一緒に支え合うしくみを作っていきたい

熊本市高齢者支援センター
ささえりあ帯山 センター長

那須 久史さん

「高齢者支援センターささえりあ」は、保健師、主任ケアマネジャー、社会福祉士などの専門スタッフが、高齢者が住み慣れた地域で尊厳のある生活を継続することができるよう、支援業務などを行う相談窓口です。「ささえりあ帯山」は、託麻原、帯山、帯山西小学校区を担当しています。

かつては、介護保険の利用方法などのご相談が多かったのですが、最近では家族に関する様々な問題や虐待のケースなど、相談の内容が複雑化・深刻化しています。このような世相を受け、行政と共に医療機関や介護サービス事業所、さらに地域の民生委員、自治会などが協働しながら、高齢者を支えていく必要性がますます叫ばれています。私たちの圏域では「地域ケア会議」や「認知症事例検討会」などを行うことで、高齢者とその家族を支えるためのしくみづくりに、多職種協働で取り組んでいます。

平成23年度には「徘徊者捜索・声かけ模擬訓練」を開催し、路上で迷っている高齢者の方への声のかけ方や、警察への通報の仕方などの模擬訓練を行いました。また、今年3月には、3校区それぞれでアンケート調査を実施し、上がってきた課題をとりまとめて合同で対応策を検討する地域ケア共同推進会議兼学習会(3校区社協主催)も開催しました。それぞれの地域性を踏まえながら、困りごとや問題に向き合い、みんなで支え合えるような地域包括ケアシステムを構築したいですね。

住み慣れた地域で
高齢者が安心して暮らせるように

熊本市高齢者支援センター
ささえりあ帯山

(熊本市中央6地区地域包括支援センター)
☎ 096-241-0230
熊本市中央区保田窪1丁目1番33号第2
大田ビル1階

入院の時から、退院後の生活を考えるのが私たち精神保健福祉士の役割。

熊本大学医学部附属病院
神経精神科 精神保健福祉士

四郎園 綾子さん

現在、入院の約5割を認知症の患者さんが占める、熊本大学医学部附属病院の神経精神科病棟。認知症と同時に、他の疾患をかかえている人も多く見られます。
民間との大きな違いは、最長でも3か月という短期の入院期間内に、専門医の視点から高度な検査を行い、最適な治療方法を探ること。その間に、専属のワーカー(精神保健福祉士)が、本人や家族とじっくり向き合います。患者さんの今後の生活をサポートする上で、個々の人柄や生活習慣を理解し、尊重することは何よりも重要。入院時から、退院後の生活を想定しながら患者さんへの理解を深め、施設と話し合いを重ねたり、帰る場所となる家庭の訪問指導にも足を運びます。
この病棟に精神保健福祉士が配置されてから、約3年が経ちます。認知症患者に寄り添う専門のワーカーは切望されながらも、まだまだ少ないのが現状ですが、患者の目線から病院と地域、家庭をつなぐ重要な役割を果たし、退院後でも、何かあれば相談できる場所として期待されています。

専門家の視点で
認知症患者を総合的に診る

熊本大学医学部付属病院
神経精神科(外来)
☎ 096-377-5566
熊本市中央区本荘1-1-1