身寄りのない方の生活を支援
家族を超えた絆でつながる
身元保証の役割とサポート内容

福祉施設や医療機関などへ入居・入院する際に必要となるのが身元保証。
単身世帯や家族とのつながりが希薄な高齢者が増加傾向にある昨今、
「家族や身近な人に頼れない・頼りたくない」
といった悩みを抱えている方も少なくないそうです。
そんな、身寄りのない方を家族に代わってサポートとするのが“身元保証人”です。
今回、身元保証サービスを行っている『えにしの会』相談員の桃木透さんにお話を伺いました。

相談員 桃木 透さん

一般社団法人 えにしの会
熊本事業所 相談員

桃木 透 さん

身寄りのない方の生活を支援
家族を超えた絆でつながる

身元保証の役割とサポート内容

福祉施設や医療機関などへ入居・入院する際に必要となるのが身元保証。
単身世帯や家族とのつながりが希薄な高齢者が増加傾向にある昨今、「家族や身近な人に頼れない・頼りたくない」といった悩みを抱えている方も少なくないそうです。
そんな、身寄りのない方を家族に代わってサポートとするのが“身元保証人”です。
今回、身元保証サービスを行っている『えにしの会』相談員の桃木透さんにお話を伺いました。

相談員 桃木 透さん

一般社団法人 えにしの会
熊本事業所 相談員

桃木 透 さん

各契約時に必要な
身元保証代行業者をうまく活用して

 福祉施設への入居や医療機関への入院時には、ほぼ必ず“身元保証人”が必要になります。一般的には親族が担うケースがほとんどですが、中には「身内とは疎遠になっていて頼れない」「親族に負担をかけたくない」と考えている方もいるようです。「身寄りがないといっても、そのケースは人それぞれ。現在どういった状況で、何に悩んでいるのかをしっかりと聞き取ることが大切です。付き合いが長くなってくると、必要とするサービスが分かるようになったり、ちょっとした困りごとも気軽に相談してくれたりします。弊会では、必要なサービスごとに契約できるので、一度に先のことまで決めきれないという方も安心できると思います」と桃木さん。
 契約の流れとしては、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター、医療機関、介護施設などから連絡が入り、紹介を受けて利用者本人と直接契約を結びます。「老々介護状態なので将来のことを考えて・・・」と、個人で相談に来る方もいるそうです。

入院の準備から
最期の手続きまで

 緊急時の病院駆けつけや入院準備、手術の際の手続きも身元保証人が行います。入院や手術では、家族や本人に代わって医師からの説明を受ける場合もあります。ただし、終末期医療で命に関わる選択を迫られることもあるので、利用者は契約時にはっきりと意思を伝えておくことが重要です。「終末期医療に関しては、事前指示書を記入いただくことを勧めています。これにより、意思表示の能力がなくなった場合でも、終末期にどうありたいかを事前に把握できます」と桃木さんは話します。
 また、『えにしの会』では、死亡した後の葬儀・納骨の支援も行っています。こちらも宗旨・宗派を問わず希望の形式で執り行うので、生前に意向を調査。希望があれば、家族に代わり、お墓の管理・清掃も実施。望んだ最期を迎えられるようサポートします。

家族のように寄り添い説明を受けます
家族のように寄り添い説明を受けます

「成年後見人」と「身元保証人」は
できることがそれぞれ異なる

 身寄りのない高齢者を支える役割として、“成年後見人”があります。身元保証人と混同しがちですが、その働きは大きく異なります。成年後見人は、認知症などで判断能力が不十分になった場合に家庭裁判所によって立てられる法廷後見人と、判断能力があるときに本人が事前に決めておく任意後見人の2種類があります。どちらもその主な業務は、金銭をはじめとした不動産や生命保険などの財産管理です。
 「高齢者本人の身に何か起こった場合、緊急の対応ができるのは身元保証人です。弊会では日常生活の支援も行っているので、日ごろの状況確認もでき、家族を超えた強い絆が生まれます」。
 まだあまり周知されていない身元保証サービス。仕組みや役割を理解することで、活用に対して前向きに考えられるのではないでしょうか。

施設入居の手続きにも同席します
施設入居の手続きにも同席します
取 材 協 力
一般社団法人
 えにしの会 熊本事業所

その他の身元保証サービス

一般社団法人 夢ネットはちどり
☎096-227-6740